何も知らない君

「おやすみ。」

誰もいない部屋に、声をかけてから眠る。
これは、彼女の日課だ。

変?
それは、そうかもしれない。

でも、これは、単なる彼女の自己満足なのでは、無い。

〚おやすみ、珠洲音。〛

そう。
彼女の家には、幽霊が住み着いていた。

それは、彼女の姉の幽霊。

彼女の姉は、彼女が生まれる前に死んでしまった。