その日の放課後、さっそく衣装係の説明会に出席した。

チア部の練習があるえれなたちは来れなくて、わたしひとりで出席し、メモをとる。

体育祭までにやらなくてはいけないこと、大体のタイムスケジュールが書かれたプリントを渡されて、想像以上の仕事の多さに思わずくらくらした。

この作業をきっとほとんどわたしひとりでやることになるんだろう。えれなたちに、作業を割り振るとしても、割り振るための準備だってそれなりに手がかかる。

結局、わたしはいつもこんな役回り。大して評価されない、地味な係を押し付けられて、断れなくて、いつも貧乏くじをひいてる気がする。

「理緒、ここは俺からも頼む! 理緒のセンスが必要だ!」と手をあわせた颯太くんと、「理緒、お願い」と甘えた声で言ってきたえれなの顔がうかぶ。

なによふたりして、と思う。