家になんて帰りたくない。
私の家は極普通の家庭。…よりも仲良いかも。
でも、私はどこか寂しさに埋もれているみたい。
家族のことも、単なる居候に感じちゃうの。
感情が、欠けているのかな…。
だからね、思いついたの。
私の『友達』が私の相手をしてくれなくなった時、私は私よりも最低な人にまみれて、流されて、寂しさを隠してしまえばいいんだ…って。

「おじょーうちゃん♡こんなところに一人で来て、どういうつもりなのかなぁ♡」

こういう人がいると本当に楽。

「あ、あのっ…」

嫌がるふりをして、儚い少女を演じるの。
そしたら、きっと誰かが引っかかるわ。
きっと私と遊んでくれるわ。