それから俺たちは他愛のない話をしてた。今までどうしてたのか、話し始めたら特にスムーズに話せた。

｢ねえ、今、彼女はいるの？｣

それは俺たちにとって聞いてはならない事だった。

｢………いると思う？｣

｢いると思う｣

｢そうか。でも、いないよ。あれから誰とも付き合ってない｣

｢そっか。新しい恋見つけた？｣

｢ああ。一応な。お前はどうなんだ？｣

｢私は、あれから5人と付き合ったよ。今はフリーだけどね｣

｢そうか。まあ、新しく恋してるならよかったじゃねえか｣

｢新しく恋してるのかな？付き合ってもすぐに別れちゃってたから。体だけの関係だった気がする｣

｢そうか。まあ、今更だろ。それを悲しいと思うのかどうかなんて俺の知ったことじゃないからな｣

ちょっと冷たくなる。俺は少しイライラしていた。