「ねぇ…なんで…ここにいるの?」

それは聞き覚えのある声だった。ずっと聞きたかった声。でも、聞くのが怖かった声。喜び、悲しみ、怒り…色々な感情がこみ上げてくる。

「お前こそ…いつからそこにいたんだよ」

「さっき、見かけたから…君だとは思わなかったけど…」

そこにいたのは、あの時別れた彼女だった。