「こんなはずじゃなかった。」
思わず私は呟く。

この一週間、同じ夢しか見なかった。
この一週間、夢の通りの1日にならなかった。


その意味が、ようやく今わかった。


私を包む色は、赤。
壁にも、床にも散らばった赤。
ツービートで目まぐるしく廻り続ける赤。
この一週間、夢で見続けた赤。

今まで、安全な方へ安全な方へと回避し続けて、少しずつ貯まった“危険”が、今、爆発した。

これから、私の意識がある間だけでいい。
何故こうに迄なったのか、少しの間聞いて欲しい。