すきなひと





目を開けると、状況を理解するのにしばらくかかった。

あぁ、そっか。


うどん食べて、テレビ見ながら話してるうちに寝ちゃったんだ。


上体を起こし、キョロキョロと辺りを見回すと、4人ともまだ寝ていた。

ナギと芹菜は寄り添うようにして。
──カップルにしか見えない。


瞬は亮介の足がお腹にあって、少し苦しそうに顔を歪めていた。


外はまだ少し暗かった。もうすぐ日の出かな。


みんなで初日の出見よう、って言ってたけど……。


寝ているのを起こすのも、抵抗があった。

起きてしまったものは仕方ない。


私は1人で行くことにする。
と言っても、近くの公園に行くだけだけど。


外に出ると、自然とあくびが出てきた。


酸素酸素。


私は息を吸い込んだ。


高台にある公園からは、街全体が見渡せる。

私たちは、ここでよく初日の出を見る。今日みたいに、寝過ごしちゃう年もあるけれど。


ああ、そうか。もう新年か。と、私はもう一度あくびをした。