瞬は、寒くないところに行きたいのだろう。
体を縮めてそう言った。
スルーされた亮介は、大げさに泣き真似をしながらおみくじを結んだ。
「ヒサノはいつも芹菜のわがままに無理矢理付き合わされてる、って言い方するよね!」
芹菜は嫌味を込めて瞬に言い、瞬は鼻で笑った。
仲がいいんだから悪いんだかわからない2人の会話。
私は好きだ。
神社を出て、人気のない夜道を歩く。
「あーあー!今年も終わっちゃうぁ!」
「来年はもう受験だな」
「俺は最後の大会だっ」
芹菜、ナギ、亮介の会話を聞きながら、後ろからついていく。
「おい、満」
「はい、なんでしょう」

