コントローラーを操作する優と、それにアドバイスをする瞬。
微笑ましい。
私はあきもせず、しばらくそんな様子を眺めていた。
「ただいまー」
数十分がたち、帰ってきたのはお父さん。会社員のお父さんは、お母さんや優とは対照的に、温厚で優しい。
ゆうちゃんと、私のお父さんはすごく仲が良い。
「おかえりなさい」
「ただいま、満。あ、瞬いらっしゃい」
「こんばんは」
瞬はぺこりと頭を下げる。
お父さんは瞬がいて嬉しそうだ。お父さんと瞬は、読んだ本の話をすることが多い。
「じゃあ、ご飯にしようか。優、ゲームやめなさい」
「はぁい」
瞬がいると、食卓はいつもより賑やかになる。
今日の夕飯は、瞬の好きなロールキャベツ。ほっそいのによく食べる瞬と、食べ盛りな優の食べっぷりはいつ見てもすごい。
「瞬、最近勇次郎とはどうだ?ガサツなところがあるだろう、あいつは」
親友のゆうちゃんと、その息子の瞬。
お父さんにとっては、瞬も息子同然の存在なんだと思う。
何かと気にかけている。

