「春ちゃん、いつもありがとう」


坂原さんは、眉を下げて申し訳なさそうな顔をしながらも
春から報告書を受け取ると、
スマホを手に、奥の部屋へと入っていった




「……春、あんたヤバいのに首つっこんでるの?」


沈黙に耐えきれなくなった私はクチを開いた


春は私の唯一と言ってもいい、友達

(…本人には絶対言わないけど)


だから、できるだけ危険なことには関わらないでほしい




「…あたしのお母さん、黒崎組とつながってるっぽいんだよね」


春は、視線を下に落とした