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重たい瞼をこじあけて、スウェットへと身を通す


「麻桜(まお)、準備できた??」

「…うん」


私たち2人は、ぼろアパートを出ると、
行きつけの“店”である『Fly free』へと足を進めた


『Fly free』は、繁華街から少しはずれた所にひっそりと建っていて、
知っている人は少ないが、わりと洒落たbarだ


ひっそりと建ってるくせに、なんでそんな偉大そうな名前なんだ

っていつも思う