「じゃ、またな!」 「うん。気をつけて帰ってね?」 悠真はひらひらと手を振りながら、 来た道を戻っていった。 やっぱり、申し訳なかった。 「はぁ」 今日はたいへんな日だったな。 古谷さんへの想いを恋だと認めた。 友紀にそれを話してしまった。 そして、悠真の想いに気づいてしまった… 「あー、私はどうしたらいいの…」 私は少し落ち込みながら、玄関のドアに手をかけた。