朝の7時。
私のケータイのアラームが鳴り響く。
「あ、時間だ」
キッチンでお弁当を作っていた私はケータイに飛びつき、すぐに電話をかけた。
プルルルル。
プルルルル。
プルルルル。
数回の呼び出し音のあとに、ものすごく眠そうなうめき声が聞こえてくる。
「あ、起きた?」
「…ん………」
「古谷さん?…起きたの?」
布団らしき布が擦れる音が微かに聞こえてくる。
「…ん、おきた…」
寝起きの声。
ちょっと掠れてる低い声にときめく。
「おはよー」
「…ん、ぉはよ」
なぜ、私が古谷さんにモーニングコールをしているかというと、それは昨日の夜に遡る(サカノボル)。
………. . . . . .