しばらく、私は体育座りをしながらゆらゆら揺れる水面を見つめていた。 「莉奈ぁー、いつまで入ってるのー?」 お母さんの叫び声で、 はっと意識が現実世界に戻ってくる。 「い、今出るよー!」 私は肩までお湯につかって10秒かぞえる。 「…はーち…きゅーう…じゅう!」 ざばーん。と大きく音を立てながら私は立ち上がった。 たくさんの水があたりに飛び散る。 その水たちを見ていると、私の悩みもどこか遠くへ飛び散って無くなってしまったような気がしてくるのだ。 そして、私はお風呂をあとにした。