もう、いや…。
彼のことでこんなに悩むのも、
こんなに苦しくてたまらないのも。
ぶくぶくぶくぶく…
音を立てながら私は浴槽の中に
沈んでいく。
何も聞こえない。
何も見えない。
何も考えられない…。
そのうち、息が苦しくなってくる。
私の肺が空気を求めて暴れ出す。
苦しい。
苦しいよ。
熱い、肺が熱い…!
「…っぷは」
肺が空気と出会い落ち着きを取り戻す。
それと同じように、私の頭もだいぶ冷静さを取り戻した。
「友達じゃないよ」
そう、やはり私と古谷さんは友達なんかではない。
「私は彼の、恋の相談相手」
……恋のキューピットなのだから。
