ちゃぽん。
「ふぅーー」
オッサンみたいな声を出しながら、
お風呂に浸かる。
何か考え事をしたい時は長風呂をするのが私の癖なのだ。
「…はぁー」
無意識に重いため息をついていて、
自分で笑ってしまう。
そのまま、ずるずるとお湯の中に沈んでいき、鼻がギリギリ出るラインで止まった。
私は、一体何をしているのだろう。
古谷さんのことは好きじゃないんだ。
ただの友達。
ただの相談相手。
そう自分に言い聞かせているのに、それに従おうとしない自分。
《莉奈》
私の名前を呼ぶ、古谷さん声。
それを思い出すだけで胸が苦しくなる。
彼は私をどうしたいのだろうか。
私の心をこんなにもかき乱しておいて。
…いや。
きっと、古谷さんはなんとも思ってない。
彼にとって、今日のことは全部友達とのスキンシップに過ぎないのだろう。
