でも…
全然集中できない!!!
だって、歌ってる下で古谷さんが目を閉じてすやすやしてるんだよ!?
歌ってる時につば飛んだらどうしよう。
下から見たら、二重あごじゃないかな?
は、鼻毛とかで出たら…。
考え出したらきりがない。
歌ってる最中、何度も彼を見てしまうが一向に目を開ける気配はない。
「ふぅー…」
とりあえず、歌い終わった。
にしても、ひどい点数だな…。
集中できてなかったのが丸わかりだ。
「莉奈、曲入れる」
「あ、はい」
彼は今日に寝ながら曲を入力していく。
これで膝枕も終わりかな。
ちょっと寂しいような…。
部屋に前奏が流れ始める。
しかし、古谷さんが体を起こす気配は一向にない。
まさか…
そのまさか。
彼はあろうことか膝枕状態のまま歌い始めたのだ。
…しかも、ラブソングときた。
もう、貴方がよく分からないよ…。
とりあえず今は、歌っている彼の肩を優しく撫でてあげた。
