「ん、お姉さんやるねぇ」
「…ぅ、負けないよ?」
と口では強気な発言をしてみるものの、
弱い耳をさわさわと触られて限界寸前。
耳の淵を指先でなぞる様になでたと思えば、軽く耳の穴に指を入れられる。
右耳、左耳。
そして、ついに両耳を同時にいじめられ始めた。
「…ん、…っ…」
微かに声が漏れてしまうのが恥ずかしいのだが、抑えようとしても上手くできない
ピクッと体が何度もはね、
ゾワゾワと鳥肌がとまらない。
その度に、古谷さんがにやっと妖艶に微笑むのが視界の端で見える。
「…ひゃぁ!」
耳から首筋を滑り落ちるように撫でられ、遂に私は肩を竦めて(スクメテ)彼の手から逃げてしまった。
「はい、やっぱり俺の勝ち」
「むぅ…」
古谷さんがふっと笑う。
カラオケの薄い暗がりのせいか、その顔が妙に色っぽい。
今更、密室にふたりきりでいることに緊張してきた。
気がつくと、くすぐり合いをしていたせいで距離がとても近い。
