「うぅ、ちょっ、…んっ」
「…」
なんだか楽しそうな顔をして、
古谷さんはより丁寧に程よい力加減でくすぐってくる。
「んー!もうダメ!!」
あまりのくすぐったさに、体を捻って古谷さんの手から逃げる。
「はい、俺の勝ち」
ニヤニヤと意地悪な顔で笑う彼に、私はふくれっ面をする。
「今度は私!!」
いつの間にか歌そっちのけでくすぐり大会が始まってしまった。
古谷さんを私の隣に座らせると、膝を程よい力で撫で回す。
たまに強く、そして弱く。
引っ掻くように、円を描くように。
すると、古谷さんも少し体を捻らせるようになった。
ニヤッと私が笑って古谷さんを見ると、
彼の手が私の耳に伸びた。
「…っ」
「どーしたのー?」
私が耳弱いこと知ってるくせに!
負けじと、私も古谷さんの脇をくすぐってあげる。
