歌い終わった古谷さんに割れんばかりの拍手を送る。
「せんぱーい、やりますねぇ」
「ふっふっふ。次は莉奈だぞ!」
さーて、私は何を歌おうかなー。
ふたりで交互に歌っていくうちに
テンションもぐいぐい上がっていく。
序盤はテンションMAXになりながら、
ロックをふたりで歌い続けた。
歌っている時はソファーの上で大暴れ。
聞いてる側はノリノリで歓声をあげる。
そのうち、古谷さんがソファーにゴロンと横になった。
「んー、眠くなったー」
「えー?まだまだだよー?」
ソファーに横になりながら、古谷さんは歌い始めた。
いきなりのバラード。
部屋の雰囲気が少し変わってきた。
私もその流れに乗ってバラードを歌う。
私がバラードを歌っている時、古谷さんがさっきよりも私のそばによってきた気がする。
また部屋の雰囲気がまた変わっていく。
いつもならしないようなことも、
今なら出来てしまうのではないか。
そんな気分にさせるようなおかしな雰囲気
…これに飲まれてはダメだ。