「じゃあ、古谷先輩も!」
「え?」
「ほら、あーん」
今度は私が辱めてやろうと思い、先生に私側にあった熱めのたこ焼きを差し出す。
しかし、そんな私の考えはものの見事に台無しにされたのでした…。
古谷さんが私の腕をぐっと引き寄せ、
そのままぱくっとたこ焼きを口に入れた。
「はっふはふ!!」
「あっつあつ?」
うんうん。と首を大きく振っている。
でも、私はそんな先生を見てられなかった
かぁーっと顔が火照っていくのがわかってしまったからだ。
やばい、あんな強引にされると…
どくん。
思い出すと胸が騒ぎ出す。
ダメだ、ダメだ!
こういう考えはなしにしようって決めたばかりじゃないか!
いくら自分を叱っても、収まることのない激しい鼓動。
「…りーなー?」
「はっ、いや、なんでも!」
「そう?あと1個残ってるよ」
トレイの上にはぽつんとひとつだけたこ焼きさんが鎮座している。
