「古谷先輩は、猫舌?」
私はなんとか咀嚼を終え、
2個目に取り掛かる。
「まあ、どちらかといえば」
「えー、じゃあなんで熱くないの?」
2個目を慎重に掴み、口まで持っていく…途中で落ちた。
「うわっ!」
「んー、ナイスキャッチ?」
落ちた瞬間、俊敏に動いた私の手でたこ焼きさんをキャッチ!!
しかし、その手はソースとマヨネーズと明太ソースでベタベタ…。
「ううぅぅ」
涙目で先生を見つめる。
そんな私を見て、先生は大爆笑!
「笑ってないでティッシュくださいよぉ」
「いやー、まじ面白い!」
「…うるさいですよ」
奇跡的に手でキャッチしたたこ焼きさんも美味しくいただき、あと2つ。
…今更思ったけど、8個入りのたこ焼きをふたりでわけて食べるなんて、なんか…
「やっぱ、場所によって熱さが違う」
「え?そーですか?」
「うん、俺のとこ熱くないのよ」
それだけ言うと、古谷さんはおもむろに自分側にあるたこ焼きを掴み、私の口元へ運ぶ。
「え?ちょ…!!」
「ほら、早くしないと!また落ちちゃうよ?」
「え、あっ!んーっ!もう!!」
ぱく。
もぐもぐ。と私が食べているのをニコニコ…いや、ニヤニヤしながら見てくる古谷さんを睨みつける。
しかし、当の本人はそんな些細なことはお構い無しだ。
「どう?」
「確かに、こっちの方が熱くないかも」
だろー?と言って笑う彼がかわいい。
