「いいじゃん、ハマっちゃえよー」
「えー、まじー?」
「まあ、何もしなくても、これから俺の美声でハマっちゃうから大丈夫だ!」
「なんだそれ」
鼻歌を歌いながら運転する古谷さんと、それを見て笑ってる私。
傍から見たら、
どんな風に見えてるんだろうか…?
「さ、お嬢さん。降りますよ」
「ここは…」
古谷さんはデパートで車を止め、私に降りるように促す。
一体どこへ行くの?
「さ、どれがいい?」
「あ!銀のタコさん!!」
「たこ焼き好きなんでしょ?」
昨日、ちらっと言ったこと。
完全に流されたと思ってたのに…。
「また、このパターン…」
「ん?」
「い、いや!なんでもない!」
聞いてないようで、
ちゃんと私の話を聞いていてくれる。
またあなたはそうやって
私の心を弄んでいく。
振り回されっぱなしの私…。
