「あー、疲れたー」




塾に通い始めて4ヶ月ほど。



その日は英語の授業があって、
3時間もセンター英語と向き合っていた私は疲れきっていた。



「お疲れ様」



そう言ってニコニコ笑ってくれたのは、私の英語担当のかわいい遥香先生。

…ちなみに、年齢は不詳。





今日は室長がいないため、
なんだかゆるーい感じの塾。
そんなとき、古谷先生がこちらに向かって歩いてきた。




「古谷先生、おつかれ」

「おう、莉奈もおつかれー」



古谷先生との距離もだいぶ近くなった。

いつの間にか、呼び捨てになってるし…
不覚にもちょっと嬉しい。





すると突然、遥香先生がニヤニヤしながら古谷先生の顔を覗き込んだ。




「…古谷先生、この間女装したらしいですね」


「えっ!!」