『駅に着いたよ』
ちょっと、早く着きすぎちゃったかな。
そわそわしながら待っていると、ケータイが震えた。
『早い!まだかかっちゃうよ!』
『だよね、大丈夫だよー』
『近くのセブンで待ってて!』
今すぐ行くから。
だ、なんて。
ちょっとだけキュンとしちゃう。
私はセブンに移動して立ち読みを始めた。
【人の世はニャンとかなるさー】
この本、好きなんだよねー。
猫好きの私にはたまりません!
それにしても、男性とカラオケなんて初めてだから緊張するなー。
なに歌おうかなー。
結局読んでる本のページは進まず。
これから先のことをぐるぐると考えていると隣に誰かがきた。
横目でちらっと見ると、
その人もちらっとこちらを見た。
「私服、カッコイイじゃん」
「当たり前だろ」
古谷さんはそういうと、制服姿の私をじっとみた。
「な、なに?」
「いや、俺、制服姿の女子高生を連れ回していいのだろうか…」
「…言い方が犯罪者だね」
笑う古谷さんを置いてセブンから出る。
「待ってくださいよ、お嬢さん」
「早く行きましょ、お兄さん」
