私はこの雰囲気に耐えられなくなって
布団を肩まで引き上げた。
「凄いガサガサ言ったけど?」
「お布団、肩まで入った」
「莉奈、寝るの?」
「んー」
さっきまで全然眠くないと思っていたが
こうして布団にくるまってぬくぬくしていると、だんだん瞼が重くなってきた。
「ねぇー」
「どした?」
「…寝よ?」
眠気のせいでうまく喋れない。
呂律があまり回っていないような声だとぼんやりと思った。
「莉奈ちゃん、眠いのー?」
「ん。」
「…眠そうな声とか可愛すぎ」
またまたー、何言ってんだか。
そうやって人のことをからかうのは
よくないですよー。
「じゃあ、寝るか」
「ぅん」
「おやすみ」
「おやすみ、古谷さん」
電話が切れると妙な寂しさが、急に静まり返った私の部屋を満たした。
さっきよりも、2度くらい室内温度が下がった気がする。
もう、寝よ。
寝返りを打って、私は目を閉じた。
今日は古谷さんのことを深くまで知れたような気がする。
…もっと知りたい。
そう考えてしまう私の心を無視して、
私は眠りについた。
