「まあまあ、気にしなくていいから!」
「そこまで言うなら…」
近くのコンビニで車から降りる。
先生も降りようとするのを何とか止めて、手を振った。
「送ってくれて、ありがと!」
「こっちこそ聞いてくれてありがと」
「じゃあね!」
私が笑顔で手を振ると、
先生も手を振り返してくれた。
車が去っていくのを見送ってから、私も家に向かって歩き出した。
ぽた。
1粒の熱い水滴が頬を滑り、
顎をつたって落ちた。
「…ばか」
先生の…いや。
「私のばか…」
ぐっと堪えて、
少し荒っぽく頬の水を拭った。
もう泣くのはこれが最後。
そう心に決めて、私は早足で家に帰った。
