いよいよ受験当日!


緊張は微かにしている程度で、コンディション的にも良好だ。
これも、古谷先生パワーかな?
なんて思ってみたり。



今日は小論文を書いたからの、面接という流れだ。
小論文は相変わらず自信がないのだが、自分の精一杯を出すしかない!



私はポケットに入れた時計にそっと触れ、目を閉じた。



男物の時計は、私の手首には大きすぎてつけることは出来なかったので、狭くて暗いポケットの中で我慢してもらうことにしたのだ。



莉奈なら大丈夫。
古谷先生がそう言ってくれているような気がして自然と落ち着いた。



「それでは、試験を開始します」



全員が一斉に文字を書き始める。
よーし、負けてやるもんか!
私もガリガリと必死に書き出した。