はぁ、とため息をついて勉強に戻ろうとした時、私の手の中で震えるケータイ。
画面に表示される古谷 涼の文字。
「…」
ああああ!もう!
全くなんなの、この人は!!
私の気持ちを振り回して、一喜一憂させるんだから…。
『お兄さんが癒してあげようか?笑』
そして追い打ちをかけるようなこの言葉。
ニヤニヤが止まりません!
しかし、癒すって言ったって何してくれるんだろ?
『まじー?お兄ちゃん何してくれる?』
『そうだな…。電話できる?』
………な、に?
電話…だと…!!
現実世界と私はプチパニック状態。
だって、先生と電話なんて!!
「落ち着け自分…」
そうだ落ち着け。
小さい声で自分に言い聞かせる。
って、ずっと返信しないで先生を待たせているじゃん!
もう、あの返信から15分も経っている。
ふぅ、と一息ついて私は返信した。
『ご迷惑でなければ、ぜひ笑』
『かまわんさー』
ガタガタっと音を立てて私は立ち上がる。
一緒に教室で勉強していた友達が驚いた顔でこっちを見た。
「どーしたの、莉奈?」
「ちょっと…」
「え?」
「ちょっと癒してもらってくる!」
バタバタと教室から出る。
早く、早く先生と電話したい!!
とりあえず、人気のない女子更衣室に駆け込んだ。
