それだけで、ちょっと安心。
呼び捨てなのは私だけ?
なーんて、そんな事考えたってどっちでもいいでしょ!
勉強しなさい、受験生!!
「はぁー」
「お疲れ、莉奈ちゃん」
「あ、遥香先生」
授業も無事終わり、帰り支度をしている私に遥香先生が話しかけてきた。
「ねぇ、ちょっと資料整理するの手伝ってもらえないかな?」
「もちろん!いいですよ!」
ちらっと奥の古谷先生のほうをみると、まだ他の子の相手をしている様子。
このぶんだと、今日は会話なしかな。
ちょっと肩を落としながらも、遥香先生の資料をコピーする。
このコピーが終わっちゃう前に、古谷先生、話しかけてほしい…。
お疲れって、莉奈って名前を呼んでほしい。
こんなわがまま、誰にも言えない。
ほかの子を相手にしている事に、ちょっともやもやしてるなんて。
こっちを見てくれないことに、不安になってるなんて。
絶対言えない…。
