キーンコーンカーンコーン
「やば、じゃあね!」
昼休みの終わりを告げるチャイムの音と同時に友紀が教室を飛び出して行った。
相変わらず、騒がしいヤツだなー。
でもなんだろ。
友紀に古谷先生の話をしたらちょっともやもやが収まった。
「なんか、抱え込んでたのかな」
「なーにを、抱えてたって?」
え?あれ?
いつの間にか午後の授業が終わってる…
そっかり
私、ずっとぼーとしたのか。
今の時期は授業もセンター演習だし、喋らないもんな…。
「ちょ、無視かよ?」
「え?」
目の前に困ったような顔をしている男子生徒がいる。
「あれ?悠真?」
本木 悠真 (モトキ ユウマ)
彼はこの学校で唯一の私と中学から一緒の男子。
去年から同じクラスで結構仲良し。
「今話しかけたのに…」
「え、嘘まじ?ごめんごめん」
「別にいいけどさー」
私そんなにぼーとしてたのか。
