あの女装写真の連絡から数日。
私たちは相変わらず会話を続けていた。



私自身はそんなにこまめにケータイをチェックしないタイプなんだけど、
最近は常に連絡を気にしている。


そう、それは今も。
きっと古谷先生はまだ起きてない。
朝が異様に弱いのです。




わかってはいるけど、ついつい返信を気にしてしまう。



「はぁー」

「うわ、何その深いため息!」



下駄箱で自分の上履きに手をかけたとき、突然後ろから声をかけられて肩が跳ねる。



「ちょ、もう友紀!!」

「ごめん、まさかそんなにビックリするなんて思ってなかったからさー」



可愛く顔の前で手を合わせるこの子。
佐藤 友紀(サトウ ユキ)は私の高校の友達だ。



「んで?どーしたのさ」

「いやー」



実は塾の先生とずっと連絡を取りあってて、その返信が来なくて落ち着かないなんて言えない…。


そんなこと言った日には、、、



ぜーったい!恋だよ!!
先生のことが好きなんでしょー!!




こうなることが目に見えている。
友紀がこうなると長い。
なかなか誤解が解けなくて苦労するのだ。