その日
私は朝からずっとそわそわしていた。
「莉奈!」
「はぃぃぃ!」
「…落ち着け」
友紀も呆れ顔。
なんでかと言うと…
「4時に発表なんだからまだだって!」
「だ、だってぇぇ」
「たかが推薦の合否じゃない!」
たかがって!
私にとっては大事な問題ですよ!!
友紀は頭がめっちゃくちゃいい。
毎回模試では、私たちが受験した学校の1位を勝ち取ってくる。
友紀みたいに頭がよかったら、
そう考えられたかもしれないけど…
「これでダメだった日には…」
私みたいなアホの子にはそんな心の余裕はありません!!
『大丈夫だ』
でも、朝送られてきた古谷さんからのメッセージをみるとなぜか落ち着ける。
「もー、すき」
「はいはい」
「彼は私の精神安定剤」
「その例えはどうかと思う…」
こんな調子で気づけば4時に。