同窓会。

「よ、祐貴、久しぶり!」

友人だ。

「久しぶり。」
「最近どう?…って…。」

友人は祐貴の左手の薬指の指輪に気付く。

「結婚したのか?」
「まあね、まだ入籍しかしてないけど。」
「えぇっ!?年上?タメ?年下?」
「年上だよ。一つだけど。」
「マジ?どんな人?」
「かわいい人だよ。」
「料理できる?」
「上手いよ。」
「一番好きな手料理は?」
「そうだな…何でもおいしいけどオムライスは絶品だね。家事はできるよ。毎日してたから。」
「一番最初に食べた手料理は?」
「鍋だな。その時はそんな関係じゃなくて、パーティーだったけど。」
「年上ってさ…Hの時どんなの?」
「な、何て事聞くんだ!?」
「奥さん主導かどうかだ。」
「…まあ、オレのペースだね。身を任せてくれるし…。」
「いいなぁ…。」
「オレ、就職は決まったけどまだ学生だから、嫁さんに食べさせてもらって…ヒモだな。でも、彼女は笑ってくれる。寄り添ってくれる。」
「プロポーズは?」
「人並みだよ。結婚して下さいだし。」
「そういや祐貴の姉ちゃんも結婚したんだよな。デキ婚。」
「ああ…。」
「姉ちゃんきれいなのになぁ…。狙ってたのに…。そういや祐貴って姉ちゃんのメンバーに自由に会えるよな?」
「…会えない訳じゃないけど。」
「オレ、ayaちゃんタイプ。」

祐貴はドキッ…。

「でも、ayaちゃんも結婚したんだろ?」
「一般男性と…。」

口々に言う男たち。

「で、サインもらってきてよ。」
「難しいよ…いくら兄弟でも頼みづらい…。」
「弟だろ?」
「そうだけどさ…。」
「仲悪いの?小姑だし。」
「仲は良いよ。」
「同い年だろ?いざこざあったり?」
「ないって…。」
「で、子供は?」
「まだだよ。」
「本当に?」
「多分…。」
「調べた?」
「調べてはないけど。」
「出来てたり?」
「ま、もういいだろ…?オメェラこそどうだ?」
「何もないよ。」
「彼女は?」
「別れた。」
「いないよ。」
「最近ご無沙汰。」



祐貴は逃げれて、ブラブラしている。

「祐くん?」

元カノだ。

「桃果…。」
「…あの時はごめんね…傷付けてしまった…。」
「いいよ。桃果