「絢美にキスすると気持ち良いね。」
「もう…。」


あつきの家。

「起きたんだね。」

阿由葉を抱いたあつきと亜希が優しく迎える。

「お兄ちゃん…。」

亜希は、

「姫がママになるのだから、私も少しはお手伝いしないとバチが当たる…。よばれてる分際でね…。」
「お兄ちゃん、いいよ。」
「うぅん、手伝います。」

亜希は絢美の髪を撫でる。

「お兄ちゃん…優し過ぎるから女のコ恐縮するんだよ。」



居間、悠太は悠真を抱いている。悠真は幸せそうに笑っている。

「ふふふ、悠真君、パパに抱かれて幸せだ。」

絢美が言うと、

「プライベートくらいは子供に構ってあげないと。絢ちゃんも、赤ちゃん産まれたら可愛くてしかたないよ。泣いたり、笑ったりさ。夜泣きなんて、それは赤ちゃんは泣くのもお仕事だから苦にもならないよ。なぁ、悠真。」

悠真はうるっ…。

「悠真どうした〜?ばぁ、」

悠真はびくっ。にっこり。

「祐貴、覚悟しておけよ。親バカになるよ。」
「構いません。」
「悠ちゃん先輩だね。」

絢美は笑う。祐貴は、

「抱きたいなぁ。」
「いいよ。奪うなよ。オレサマのかわいい息子。」
「大丈夫です。こんなにかわいくて美人なお嫁さんのお腹に赤ちゃんがいるのに。」

祐貴は絢美のお腹を優しく撫でる。絢美は幸せそうだ。
祐貴は悠真を抱く。悠真は祐貴を見つめている。絢美は、

「かわいいなぁ。」

言い、悠真の頬に触れる。悠真は気持ち良さそうな顔をして、何かを言いたそうだ。

「絢ちゃんに触られるの好きみたいだね。悠真も男だから、女、好きかもね。」

麻友美が来て、

「用意できたよ。」

絢美を抱いて、

「絢ちゃん、弟の子供、楽しみだわ。ふふふ、同級生だよ。お姉さんと絢ちゃんと私の子供。」
「本当だ。うれしいね☆あ、そうだ。お兄ちゃん、そういやお兄ちゃんも妊娠してたよねぇ。ベビーラッシュだね。」

絢美は亜希に向かって聞くので悠太は、

「へぇ〜お兄さん、どこで女の人作ったの〜。(さ〜ちゃん失恋だな。さ〜ちゃん奥手だし。)」

亜希は焦って、

「ち、違う!?私は次男次男次男!…実家にいる兄ですよ。私は次男であつきは三男。四人兄弟