てます…旦那さんから。」
「放っておいていいのよ。何かしたら口聞かないようにするから。いつでも阿由葉連れて出てくくらいできるから。あ、あの話、前者よ。帰るまでに考えておくの。ね?」
「わかりました。お気をつけて帰って来て下さい。」
「ありがとう。愛しい奥さんに代わろうか?」
「はい。」

史奈は電話を絢美に渡す。

「もしもし…。」
「絢ちゃん、お義姉さんとのお買い物どうだった?」
「祐ちゃん、どうして?」
「お義姉さんと仲良しなのは悪いのかい?あ…仲良しと言ったら、お義兄さんが…痛っ…。」

絢美は笑って、

「大人げないね。…う!?」
「大丈夫?…帰っておいで。寂しくておかしくなりそうだ。その笑顔で癒して欲しい。」
「はい。」
「うわっ…恥ずかしい。姉さん達がニヤニヤしてる。とにかく、早く顔を見せて?」
「はい。」



絢美と史奈が帰って来る。

「おいで。」

祐貴が優しく言う。絢美は行く。すると、

ふわっ。

優しく抱き寄せて、

「お義兄さんがた、お義姉さん、姉さん、悠太義兄さん…。」

祐貴は絢美のお腹を優しくなでなでして、

「絢美さんは子供を宿しています。」

絢美はびっくりして、

「祐ちゃん…そんなの…知らな…うっ!?」


絢美は走る。事務所は家みたいなところなので、安堵のあまり、無理していたのが解放されて、大量の血を吐く。

「うっ…うっ…うぇっ、うえっ…。」

絢美はふらっと倒れる。祐貴は絢美を抱いて、

「絢美、愛してる。」

祐貴は優しく囁く。絢美は涙。

「赤ちゃん…お腹に…いるの?」
「きっとね。病院に行こう。きちんと調べよう。」
「気付いてたの?…確かに…来てないかも知れない…。」
「絢美がね、最近おかしかったろ?昨日は昼寝したら寝込むし。最初はただ疲れているだけだと思ってた。でもね、朝も、前までなら早くに起きたのに、起こすまで起きなくなっていることに気付いて、お義姉さんに相談したんだ。すると、絢美は妊娠しているんじゃないかなぁって。だから、今までお義姉さんが見てたんだ。ごめんなさい、誘う事も知ってた。騙してた…。」
「いいの、気付かなかった私も鈍感だし。」
「好きだよ。」
「私も…幸せ。だって赤ちゃん…欲し