「僕と結婚してください!」


二人きり絢美の部屋、それは突然やってきた。

「…わかってる。僕はまだ学生で、絢ちゃんの方が明らかに収入があること。でも、もう待たせておけないんだ。壊れそう。好きで好きで、このままでは理性を保てない。…避けたいから。絢ちゃんを見下されたくない。好きだ!」
「本当に私なんかでいいの?祐ちゃん、私をお嫁さんに貰ってくれるの?」

絢美は涙が溢れる。

「ごめんね、安い指輪しかあげられない。バイトで稼いだお金しかない。」
「いいよ。祐ちゃんがいればいいの。ね?」
「愛してる。」


そのまま祐貴は絢美をベッドに押し倒す。


キス。甘く、長いキス。


見つめ合う。


「いいよ。」


絢美は祐貴の手を服の中に入れる。

「絢ちゃん?」
「絢美だよ。」
「絢美…。」



「あっ…ああっ!?」

部屋じゅうに広がる絢美の声。

「いくよ。」


「ああぁ!?」

絢美はすべて祐貴に任せる。


「絢美、結婚しよう。」
「はい、祐貴さんっ!?」


二人の力が抜ける。



先に目覚めた祐貴は絢美の前髪を撫でて、額にキス。絢美も目覚める。

「祐貴さん、きゃっ…見ないで…恥ずかしい。」
「かわいい。」

祐貴は絢美を座らせて、

「きれいだよ。」



祐貴は麻友美に報告する。麻友美は喜ぶ。

「早く赤ちゃん欲しいね♪」
「え…。」

真っ赤。

「いやん!欲しいでしょ?いつ抱くの?」

ぎくっ!?

「抱いたんだ。」
「……。」
「図星だぁ♪ねぇ、悠真、おにぃちゃんがおねぇちゃんと結婚するんだよ。」

赤ちゃんは、手をぱたぱたさせる。

「おにぃちゃん、僕を抱いて?ってさ。」

祐貴は赤ちゃんを抱く。



絢美と祐貴はお互いの両親に挨拶へ。絢美の両親は、前に結婚を前提に宣言があったので母は喜ぶ。父は聞いていないふり。兄はにやり。

「お兄ちゃん、何でニヤニヤしてるのよ。」

兄はくすくす笑って、

「亜希じゃないんだ。ってさ。」

亜希は(運転手)、

「兄さん!」
「冗談だよ。わかってるよ。亜希には兄弟愛の感情しかないって。あつきもそうだ