バサッ


周りが暗くなったと思ったら

頭の上にタオルが置かれた。


「それ、長谷川のじゃん」

砂山くんは私から少し離れた席に座った


「そ、そうなの、ほつれたみたいでさ」


必死に嘘をつく。

「バッレバレな嘘つくんじゃねえよ」

「つ、ついてないもん」

「見え見え」

「な、なんでそういえるの。」

「だって」

そう言ってまた私の前に来ると


「見てたから、わかる」


そう言って砂山くんがしゃがんだから

自然と目が合った。