少しほつれた部分を直そうと


裁縫セットを手に取り

針でチクチクと縫っていった。


_ガチャ


教室に、誰が来た。

泣いてるのになんていうタイミング…

「なにしてんの」

その声は、紛れもなく砂山くんだった

「ズッ…なにもしてないよ」

涙がバレないように椅子をまたいで

反対側を向いた。