「…え」

「だって俺がやってても意味無いし」

「そんなこと、無いよ??」

だって長谷川くんは少なくともあたしを


笑顔にしてくれている。


「砂山がいれば、俺がいなくてもいい」

「俺がサッカーしている意味がわからない」

失笑する長谷川くん。

「…そ、そんなことない!
長谷川くんがサッカーする意味はある」

「なんでお前なんかにわかんだよ!!

わかりもしねえくせに言ってんなよ!」