砂山くんのサッカーの腕前は 天下一品 といっていいほど 圧倒的なものだった。 あれからサッカー部のメンバーは 砂山くんのことを“エース”と 呼び始めていた。 「碧、ナイスボール!」 メンバーからの信頼は厚く 夏休みに入る直前には ベンチ入りをしていた。