放課後、裁縫セットを教室に忘れた事を 思い出して、慌てて戻った。 教室のドアに手をかけると、中で 話し声が聞こえた。 『もう、俺はサッカーをしてもいいんですか…?』 『わ、かりました…。入ってみます』 それは誰かと電話をしている 砂山くんの声だった。