好きになる理由

「うん」

2人とも頷いた。

「今日、優里はちょっと夏風邪をこじらせてしまって、休んだんだ」


「でも、優里は心配かけたくないって

いって、秘密にしてもらったみたい」

「優里を思ってくれて、ありがとな」

そう言って砂山くんは目がまだ潤ってる

2人の頭をくしゃくしゃした。

「ママ心配してるから、帰ろう?」

「んじゃ送る」

「え、砂山くん、大丈夫!」

「暗い中か弱いの3人で帰らせれない」

「じゃあお言葉に甘えて…」


帰り道はすっかり疲れてしまった

2人を、私は帆乃、砂山くんは隼人を

おんぶして帰った