好きになる理由

「お前、それ本気で言ってんの?」

砂山くんの声は少し低い


「お前がいたらサッカー部は成り立つ」

そう言って切なく笑った長谷川くん


「しかも春日の事も傷つけたし

合わす顔ねえよ」

砂山くんは黙ったままだ

「だから…俺はもう…」

「…そんなものだったのか?」

長谷川くんの言葉を遮って砂山くんは

言った。