改札を出ると、西日が目に刺さった。 5月の終わり。日はまだ長い。 いつもは別れる交差点を、2人で歩いた。 やっぱり家まで送ってくれるつもりらしい。 「いいのに」と断る私に、洸ちゃんは話題を変えて対抗してきた。 「ななは、大学行くんだろ?」 「そのつもり。まだどこかは決めてないけど」 もう2年生。 そろそろ本気で考えなければいけない時期だ。 でも、やりたいことは見つからない。