「舞、ありがとう」 「全然ー。帰るタイミング一緒だったし」 「洸ちゃんも、ごめんね。部活休ませちゃって」 「いいよ。俺より自分の心配しろよな」 すみません、と心の中で呟く。 帰り道。 頭痛はすっかり治まった。 舞と一緒に帰ることにして、洸ちゃんもそれについてきた。 舞とは駅までしか一緒にいられないので心配だ、と言うことらしい。 何度も断ったのに「送る」と譲らない洸ちゃんに、私の方が折れた。 数時間前に教室でぶっ倒れたのだから、「大丈夫」の言葉に信用性が欠けるのも無理はない。