「じゃあ、問3を……橋本、解いてみて」 先生の声は耳に心地いい。 いのりがそう思っているだけかもしれないけど。 「うん、正解。じゃ、次のページ開いて」 そして、教え方がとても上手い。 これは私も素直にそう思う。 高校に入って数学は一気に苦手科目に成り下がったが、そんな私でもなんとかついていけている。 「……で、この公式を使って……」 黒板にスラスラと数式を書いていく。 「……と、なるから、解は……」 ……あぁ、なんだろう。 なんか、頭痛くなってきた。