「なんで」 静かな部屋に、その声はやけに響いた。 「なんで木原は、いのりのことを知ってる?」 その顔に、怒りの色は浮かんでいなかった。 私がいのりだからです。 そう言ったら、先生はどんな反応をするだろうか。 怒るだろうか。 呆れるだろうか。 ……それとも。 「私、超能力が使えるんです」 精一杯笑った。 子供のフリして、バカなフリして。 誤魔化すことしか、今は出来ないけど。 いつか、いつか――――