「あ、誓先生ー!!」

調理室を横切った先生を、先輩は見逃さなかった。

廊下まで駆けていって、腕を取る。


「ハンバーグ作ったんですよ、誓先生、一緒に食べましょ!」


「ああ、でも……」

「いいじゃないですかー!」
「誓先生っ」


他の女子も加わり、困っていた先生に、

「天崎先生、せっかくですから」

助け船ではなく追い討ちをかけたのは、家庭科部の顧問の宮野先生だった。