朝からそんなことがあったせいで、HRも先生の授業も集中出来なくて困った。 女子生徒に囲まれても無愛想な先生が、いのりの記憶の中では笑顔で、いのりには甘々なのだ。 思い出すとドキドキするし、ちょっとニヤけてしまう。 どの記憶も、2人は幸せいっぱいで。 いのりはチカが大好きだし、 チカもいのりが好きなんだと伝わってきていた。 ……だから私は浮かれていた。 先生といのりとの距離を近付けようとした。 先生はいのりが好きなんだからと、勝手に上手くいくと思い込んで、 先生も、いのりも傷つけた。